フランス人はチョコレート好きで知られる国民だ。パリをはじめ、フランスの街角では、日本とは比べものにならないくらい、チョコレートの専門店を目にする。そんなチョコレートとフランスとのかかわりは、17世紀にさかのぼる。チョコレートは、大航海時代にラテンアメリカから大西洋を渡り、ヨーロッパに伝わった。
そのチョコレートがフランスに初めて紹介されたのが、17世紀なのだ。当初は貴族しか口に出来ない飲み物だったチョコレートだが、大量生産に向いた生産方法が採り入れられるにつれて民衆の間にも広まり、20世紀には多くの人に愛される嗜好品としての地位を確立した。現在では、さらなる味を追求する多数の職人たちの功績により、チョコレートの真価は再発見されつつある。
チョコレートも「発見」していたコロンブス
かの航海家クリストファー・コロンブスは、アメリカへの航海の船上、香辛料入りのお湯と砕いた豆から作られた“飲むにたえない”一杯を口にした。これが、ヨーロッパ人とチョコレートとの、初めての出会いだった。1528年にスペイン人フェルナンデス・コルテスによってスペインに持ち帰られたこの苦い飲み物は、その後数十年にわたる改良を経て、ようやくヨーロッパの人々の人気を勝ち取ることになる。
2人のスペイン女性が、フランスのチョコレート文化のルーツ
その後チョコレートは甘しょ糖とバニラを加えて飲まれるようになり、スペインで広く人気を集めることになる。だが、それも19世紀までのことで、現在スペインはチョコレートの消費量がもっとも少ない国のひとつとなっている。
しかしフランスでは、そのスペイン生まれの2人の女性のおかげで、チョコレートへの真の情熱が高まっていくことになる。そのひとり目はスペイン・フィリップ2世の娘であったアンヌ・ドートリッシュ王女である。彼女は1615年、フランス国王ルイ13世と結婚したが、実は彼女は大変なチョコレート愛飲家だったのだ。そしてその伝統はルイ14世に嫁いだフィリップ4世の内親王、マリア・テレサ王女によって受け継がれ、異国情緒あふれる風習が自然に宮廷文化に浸透していく。続くルイ15世の代では、チョコレートはその評判を不動のものとしていた。
それでも当時のチョコレートは未だ多くの手間と費用をかけて輸入され、職人たちによって加工される高価な商品であった。フランス領で生産されたココアが最初に持ち込まれたのは1679年のことで、カリブ海に浮かぶ西インド諸島産だった。1681年にはココア豆の取引は国家の独占事業となり、1692年にはココア豆に課された税金がルイ14世によって戦争の軍資金として使われたという歴史を持つ。
>>次ページ
1
2
3
407 Silhouette、ジュネーブに登場
フランスとチョコレート、その切り離せない関係
その他のバックナンバー
2008.07.31号
2008.04.30号
2008.01.31号
2007.07.27号
2007.04.27号
2007.01.26号
2006.10.27号
2006.07.28号
2006.04.28号
2006.01.31号
2005.10.28号
2005.07.29号
2005.04.28号
2005.01.28号
2004.10.29号
2004.07.30号
2004.04.30号
2004.01.30号
Copyright © 2003-2008 PEUGEOT CITROËN JAPON CO., LTD. All rights reserved.
Page Top
ご意見・ご要望はこちら
メールニュースのご登録