「駐車しているクルマや走っているクルマを見たとき、何が印象に残りますか?」という質問に対して、たいていの人は「色」と答えるだろう。形やサイズ以上に、クルマを印象づけるものはボディカラーなのだ。そのため、クルマを彩る塗料には、クルマの個性を表現するための、そしてそのクルマを欲しいと思わせるための、並々ならぬ力が注がれている。さらに、クルマのボディカラーは単に一重に塗られた塗料の層ではない。それは高度で巧みなアイデアが盛り込まれた複雑かつ絶えず進化を続ける先端技術、そのものなのだ。
人々がクルマに対して持つ印象は、「色」に支配される
自動車の大量生産を編み出したヘンリーフォードの「色ならなんでもあるさ、ただし黒ならね」という言葉に代表される、ボディカラーにほとんど選択肢がなかった時代は、はるか昔となった。物体を見たとき、まず最初に記憶に残るものは色であり、人々が道路を歩いているとき、もっとも多く目にするのはクルマであることを考えると、ボディカラーは鮮烈に記憶に残ることになる。「人がなぜボディカラーにこだわるのか?」という質問への答えは、明らかだろう。
現在、ヨーロッパでは平均15〜16色の色がプジョー406のようなプレミアムラインのクルマに用意されている。また、ローエンドからミドルレンジのクルマでは、それは10-14色(たとえばシトロエンC3では12色)となる。こうした多彩なボディカラーから、ユーザーは自分の個性や好みにピッタリだと思う色を選べる時代が到来しているのである。
クラシックな色と派手な色、それぞれの個性
ホワイト、ブラック、ネイビーブルーのように、いくつかの色は歴史を通じて「定番」として愛されてきた。これら「クラシカル」とも表現されるボディカラーは、流行遅れとはならない。さらに、パールのような光沢のある塗料や新しい溶剤を使うという手法で、そうした定番色を今風にちょっと変化させることもできる。一方、より派手な色、たとえばプジョー206CCのオレンジ
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は、クラシックな色と違ってやや流行に敏感となる。ただし、こうしたボディカラーはデビューしたてのときにはユニークな個性をアピールする上で重要な役割を果たすが、そうした刺激を維持するためには、数年以内に新たなボディカラーを追加しなければならなくなる。
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欧州車仕様
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