ボディカラーの下に隠された複雑なプロセス
クルマをペイントすること、それは、長いモデルライフにおいて一貫した品質を保証することと同じくらい大変な作業である。クルマはご存知の通り、複雑な形を持ち、鋼鉄、アルミ、プラスチックなど多くの種類の素材でできている。塗料には、こうした多様な素材に対応しつつ、求められる条件をクリアすることが必要なのだ。
クルマ用の塗料は、塗り重ねられたいくつもの層が、それぞれある特定の役割を果たしている。塗装作業は、ボディへの塗料の食いつきを良くするために、リン酸塩でコーティングしてボディに付着したグリースや油を除去することからはじまり、次に腐食に対する抵抗力をつけるため電気泳動プールに入れられ、表面を電気的にコーティングする。電気的なコーティングをする事により、ボディ表面の摩擦抵抗も大きくなる。
次にボディを水から守るため、下回りを中心にシーラント(密封)の処理を行い、ようやくロボットまたは人間の手でによる塗装の工程へと進む。まず最初にプライマーが塗られ、下地の粗さをカバーして光沢感をアップするとともに、塗料の下地づくりを行う。その後、ラッカーやクリアによる塗装が行われるのだ。
美しいボディカラーが持つ「実用的な機能」
こうしてでき上がった塗膜は、まず、美しさ」を印象づけるとともに、日光や化学薬品、および細かいキズからボディを守り、クルマのボディの輝きを長く保ってくれる。そして塗装面の下には、数々の機能を盛り込んだ複数のコーティングが組み合わされて、「オートモーティブ・ペイント」と呼ぶ複雑なシステムを構成する。
この「オートモーティブ・ペイント」は、厳密な仕様書に合った性能を実現するため、複雑かつ高度な技術が投入された製品であり、とくに耐久性の面における優れた性能を特徴とする。塗料そのものの品質、そして塗装面の品質は、動植物による汚れ、紫外線、湿気、化学薬品、さらには衝撃やひっかき傷などで劣化することは避けられない。こうした外的要因の影響を防ぎ、そして美しい外観を維持することが、塗料にとって最優先の課題であり、プジョーの塗料担当チームが塗料メーカーと緊密な関係を持って仕事をしているのは、まさにそのためなのである。
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