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未来への"回帰"〜プジョー4002の制作過程をたどる〜
フランクフルト・モーターショーで初めて披露されたスタディモデル「プジョー4002」は、その大きなラジエターグリルからもわかるように、1936年にデビューした独創的モデル「プジョー402」のイメージが色濃く投影されています。しかし、ひとりのデザイナーが描いた“夢のデザイン”が現実のショーモデルとなるまでには、実に様々なプロセスがあったのです。
プジョーの過去と未来をつなぐ夢。プジョー4002は、まさしくそんなイメージを、現実のものとしたモデルです。デザイナーは、第2回プジョーデザインコンテストの優勝者、ステファン・シュルツ。シュルツはプジョーの歴史を紐解き、歴代の名車に思いを巡らせました。そうして得られたヒントから、この未来のクルマはデザインされました。
彼のデザイン画は、世界90カ国から寄せられた2800もの作品の中で、見事最優秀を勝ち取りました。表彰式は2003年のジュネーブショーで行われ、フレデリック・サン・ジュール(プジョー最高責任者)率いる審査委員会が、シュルツにトロフィーと5000ユーロを手渡したのです。

ところでシュルツにとっての喜びは、トロフィーや賞金だけではありませんでした。最大の栄誉は「デザイン画を元にしたモデルが実際に作られる」ことでした。

そのモデル、プジョー4002が美しいボディを披露したのは、2003年9月のフランクフルト・モーターショー。しかし、公開された4002の背後には、優れた職人たちによる細かな作業が隠されていました。そこで、今回はシュルツの「夢」が現実となるまでの過程にスポットを当ててみましょう。  >>次ページ
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