クリーンな塗料
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クリックで拡大自動車の生産において、もっとも揮発性の有機化合物(VOC)を放出するのは、溶剤*4を使用する塗装工程です。これら塗装工程に発生する廃棄物の削減に取り組むため、PSAプジョーシトロエングループでは従来型の塗料および溶剤の使用量を削減するとともに、VOC焼却炉を設置してきました。そして現在では、より根本的な改良が“クリーンテクノロジー”の利用により達成されています。
まず1999年にフランスのポワジー工場で、続いて2001年にブラジルのポルトレアル工場で導入された水性塗料は、塗料に含まれる溶剤の割合を80%から15%へと、大幅に減少させることに成功しました。2003年9月に操業を開始したミュルーズ工場(フランス)では、溶剤が含まれないパウダー塗料の使用で、さらなる前進を果たしています。そして、将来的には全ての生産拠点でこうした新技術を採用することになるでしょう。 |
排水の浄化を目指して
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| PSAプジョーシトロエングループでは、製造拠点から出る排水について、その水質基準を定めています。ガソリンエンジンおよびHDIディーゼルエンジンの生産に特化しているフランス・ロレーヌにあるトレムリー工場を例にとって、その中身を見てみましょう。
環境対策担当のジルベール・プランツは、「エンジン工場では切削油*5を使った作業が円滑に進むよう金属の機械加工用に使う切削工具を冷やし、そして同時に機械そのものを洗浄するために、大量の水が必要でした。エンジン1基を生産するのに、207リットルもの水を消費していたのです」と、指摘します。 |
トレムリー工場は、このように大量に消費される水を浄化して排出するため、高い能力を持つろ過ユニットを備えていましたが、2004年8月からは蒸発集中テクノロジー(機械的な蒸気圧縮)と呼ばれる新世代のシステムを稼働させています。このシステムを利用することで、生産工程で使われた水を再利用することが可能となりました。その結果、これまで8週間に一度交換していた洗浄用の水が、1年間持つようになったのです。 |
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| PSAプジョーシトロエングループの全ての生産拠点における環境問題への取り組みは、以下の数値が示すとおり、実際に成果を挙げています。 |
・フランスでは、水性塗料とプライマー、そして新たな換気システムの導入により、塗装済み完成車1台あたりのVOCが1988年に比べて50%減少。 ・世界的な規模でみても、1995年と2003年との比較で、燃料消費にともなうSO2(二酸化硫黄)およびNO2(二酸化窒素)の排出量は、それぞれ68%、13%減少した。これはガスまたは低硫黄ガソリン、そして廃熱の再利用がもたらした成果である。 ・1995年と2003年との比較で、クルマ1台を製造するのに必要な水の量は、39%削減された。 ・PSAプジョーシトロエングループの産業廃棄物(年間約113万5800トンで、そのうち70万トンが金属)のうち、現在では91%がリサイクルされている。 |
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| *4 溶剤 |
| 油やロウ、樹脂、ゴム、塗料など水に溶けないもの(または溶けにくいもの)を溶かす際に使用する。それらは有機化合物で出来ており、有機溶剤とも呼ばれる。 |
| *5 切削油 |
| 金属を加工する際に、ドリルの冷却や工具寿命の延長、そして切削面の仕上がり向上などの目的で使用される油。通常、水に溶かして使用される。 |
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