〜アルミニウムの需要の高まり〜
19世紀末、世界の年間生産量合計がわずか2500トン程度だったアルミニウムは、20世紀に入ってから飛躍的に生産量が伸び、今日では2500万トンを超えるまでになりました。アルミニウムは重さが鋼鉄の約3分の1という特徴を生かし、私たちの生活のいたるところで活躍しています。台所にある清涼飲料の缶や缶詰、ヨーグルトのふたはもちろん、家電製品や家具、さらには鉄道車両や航空機にも、アルミニウムは使われています。
もちろん、プジョーのクルマも、その例外ではありません。今回は、この現代社会に不可欠ともいえる存在となった物質に、スポットライトを当ててみましょう。
アルミニウムの製造工程とは?
そもそもアルミニウムは、その化学的特性から、浄水目的に使われていました。それが工業用金属として活用されるようになったのは、19世紀のことです。アルミニウムの原料は、地中に豊富に存在するボーキサイトで、このボーキサイトから不純物を取り除き、アルミニウムが製造されます。その工程は、まず薬品等を使った化学反応でボーキサイトからアルミナ(酸化アルミニウム)を抽出し、続いてアルミナに電気を加え、アルミニウムを取り出すのです。
PSAプジョーシトロエンの鋳物工場(シャルルヴィル、ミュルーズ、セットフォン)には、こうして作られたインゴット状の1次アルミニウムのほか、空き缶などをリサイクルして作られる2次アルミニウムも運び込まれてきます。2次アルミニウムは他の金属などの不純物が混入しているため、品質面では1次アルミニウムに劣ります。アルミニウム製のパーツがこのどちらを原料とするかは、そのパーツに求められる性能やコストなどから判断されることになります。
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