パリショーの主役はクルマだった
「東京モーターショーも何度か行きましたが、どのブースもブース自体の作りに凝っている上、肝心のクルマが目線よりも高い舞台の上に“陳列”されていますよね。でもパリサロンでは、私たちが歩くフロアにそのまま並んでいました。ブースの作りも、良く言えば広々としていて開放的、悪く言えばスカスカ(笑)。でもそれだけに、クルマを遠くから、近くからと視点を移動しながら見れるし、隣のブースへの移動もそっちに向かって歩いていけば、そのまま通路に出られる。日本だとブースの入口とか出口とかあって、人の流れをキチンとコントロールしているんですが、逆にそのルートに乗らないとクルマが見れない。自由度はパリの方が格段に上でしたね」
「ショー以外でいちばん印象に残ったのは、パリの街並みの美しさです。長らく続いてきた伝統をみんなで守ろうという意識がある。あと……思ったよりも道路は広かったんですが、キチキチの路上駐車や狭い駐車場なんかを見ると、やはり1007のスライドドアが生まれた土壌というものを感じましたね。先ほど述べたように、インダストリアルデザインには、使う人のことを考えたカタチがあります。道路事情やクルマの使われ方は国ごとに微妙に違いますから、国ごとの個性が出てくるのは当然だと思います」
最後に、井柳さんに将来の夢を聞いてみた。クルマそのもののデザインを手掛けたいかどうかも含めて。
「今はまだ勉強中の身なので色々な分野のデザインを勉強しているところですが、将来はクルマのデザインを手掛けたいと考えています。現在自分が仕事として取り組んでいるのはアミューズメントマシンの筐体デザインですが、どちらも“立体物をあるべきカタチにする”という点、そして自分に与えられた課題に全力で集中するという意味では同じです。だから、しばらくは今の分野において、頭で考え、手を動かし続け、作品の使いやすさや機能性が多くの方に評価されるようなモノづくりに取り組んでいきたいと思っています。そして近い将来、デザイナーとして自分自身の中で力がついた!と感じることが出来たら、クルマのデザインにも挑戦してみたいと考えています。自動車デザインは希望者が多いから、自動車デザインが出来るようになるには日々努力するしかないですね。」
1007デザインコンテスト
プジョー1007のある生活をさらに楽しくする、インテリア着せ替えキット「カメレオ」。この「カメレオ・キット」をみなさんに自由にデザインしてもらおうというコンテストが去る2006年3月に1007.jpサイト上で開催され、締め切りまでに合計500点以上もの応募をいただきました。その後、特別審査員を迎えての選考会が行われ、グランプリ受賞の井柳氏の作品を含む、入賞11作品が決まりました。
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コンセプトカー 207 RCup
目指したもの、それは『勝利』!
1007デザインコンテスト
グランプリ受賞
井柳さん 作品コンセプトを語る
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