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プジョー207 情熱の結晶
かつてのフラッグシップモデルとも言える205と206のサクセスストーリーを受け継ぎつつ、あらゆる面でそれらを凌駕する207は、これまで以上に特別なスタイリング、ダイナミックさ、そしてドライビングプレジャーを併せ持った類まれな情熱の結晶である。
ニューモデルは常に前モデルを上回るものとして投入されるもので、205も206の累計生産台数335万台の達成により、記録を塗り替えられている。そして現在この記録への挑戦は、2006年に206の後継車としてベールを脱いだ207に引き継がれている。206よりも20cmほど長くなった207の全長約4mのボディにはプジョーのノウハウが余すところなく詰め込まれている。そして、そこからもたらされるのは純粋なドライビングプレジャー。

パワフルなサラブレッド

207は、一目見ただけでプジョーだと分かる。その片鱗は2005年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで発表されたコンセプトカー、20Cupから伺えたし、同時にV12エンジンを搭載したコンセプトカー907をも想起させる。207はこうした血統に属するスポーツカーの範疇におさめられるべきサラブレッドだ。大きく口を開いたラジエターグリル、力強さを感じさせるアーモンド形のヘッドライト、躍動感を演出するふくらみのあるボンネットなど、多くの点で見覚えのあるもの。
アルミ製のグリルからは、いかにも「走りそう」な印象を強く受ける。グリルの上には、クロームのUに囲まれたおなじみのライオン・エンブレムがひと際堂々と輝く。スタイリングの面でも、はっきりとした世代交代が行なわれている。滑らかなガラス面でカバーされたテールライトは、ヘッドライトと同じく、金属のシートに宝石が埋め込まれているような印象を与える。その一方で、シャシー後部を包み込む短いリア・オーバーハングが形作るラインは力強さを感じさせる。奥まった形のホイールは、がっしりとしたロールバーとあいまって、停車中でさえ俊敏さを感じさせる印象を与えている。光を巧みに捉え、力強いラインを強調するホイールハウジング周辺のフラットなエリアも見る者を魅了せずにはおかない。その見た目の美しさはもちろん、空気抵抗を軽減するという空力的な面でも優れている。  >>次ページ
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