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Peugeot Technical Tips
Peugeot Technical Tipsでは、プジョーにまつわるテクニカル情報をお伝えします。
猫足
しなやかなコーナリング性能と、快適な乗り心地を両立させたプジョーの足まわりは、「猫足」という言葉で表現されることが多い。では、猫足を猫足たらしめている秘密はどこにあるのだろうか? プジョー・ジャポン トレーニング・テクニカルセンターでトレーニングスペシャリストを努める飯島弘幸が、その秘密を語る。
東京・世田谷にある、プジョー・ジャポン トレーニング・テクニカルセンター。ここは全国のプジョーディーラーで働くメカニックが、最新のプジョー車のメンテナンスやメカニズムを学ぶ拠点だ。飯島はそのトレーニング部門で、エンジン、トランスミッション、ランニングギヤ(ABS, ESP, パワーステアリング、サスペンション)を担当するベテランインストラクターだ。 まず飯島は、猫足という言葉の由来から語ってくれた。
「そもそも、フランス本国のテクニカル資料には、“猫足”に相当する言葉はないんです。これは日本のジャーナリストが、80年代のプジョー車をインプレッションしたときに語って頂いた言葉が語源になっているようですね。たしかに、サスペンションが大きくストロークしたあとでも安定して路面をつかむ特性、コーナーの出口での安定した挙動といったプジョーの特徴をよく表している言葉だと思います」
「この猫足が生まれた理由は、やはり道路や使われ方など、環境によるものが大きいのでしょう。同じヨーロッパでも、ドイツ車はどこまでもフラットで、コーナーでもあまりロールせずに曲がっていくタイプのセッティングです。しかしプジョーを含め、ほとんどのフランス車は、全体的に柔らかなセッティングで、コーナーでは適度にロールしながら曲がっていくのです。極端な例ですが、ドイツではしっかりと舗装された道が多く、フランスでは石畳に代表されるでこぼこした路面が多いという違いがこのような味付けの違いにつながっていると言われています。現在のフランスには石畳の道も少なくなりましたが、やはりそうした歴史が色濃く残っているんです」  >>次ページ
コーナリング時、タイヤにかかる横G(図中Ft)はロアアームをボディ方向に押し込むように伝わり(図中Thrust)、その作用として2本のアッパーアームは外側に引っ張られる(図中Tractive forces)。2本のアッパーアームは、フロント側が伸びにくく、リア側が伸びやすく設計されているため、アライメントはGに応じて自然にトーイン方向を向くことになる。
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