ペルー、ボリビア、アルゼンチンにまたがる、砂埃、山道、岩場など様々な悪路からなる8,793kmの道のりを走破し、カルロス・サインツ／ルーカス・クルスはPEUGEOT 3008DKR Maxiに第40回ダカール・ラリーでの勝利をもたらしました。
2018年はプジョーにとっても、アリ・バタネンとバーナード・ジルーのコンビがPEUGEOT 205T16 Grand Raidを駆り、初めてダカール・ラリーで優勝を飾った1987年から数えてちょうど30周年という記念すぺき年でした。
プジョーは2015年にダカール・ラリーの舞台に復帰して以来、2016年にはPEUGEOT 2008 DKRが優勝、2017年には PEUGEOT 3008 DKRが圧巻の1-2-3フィニッシュ。そして2018年のPEUGEOT 3008DKR Maxiの勝利により、チームは3連覇の快挙を達成しました。
2016年の優勝や2017年の1-2-3フィニッシュは、決して偶然の結果ではありません。カメラに映るレースでの卓越したパフォーマンスはもちろん、その背後にいるスタッフ全員の献身的な働きやチームスピリットが偉業の達成に繋がったのです。
プジョー・トタルの"ドリーム・チーム"はドライバー、コ・ドライバーに加え、専門的な知識や経験を持った、メカニックやエンジニアをはじめとする数多くのプロフェッショナル達によって構成されています。チャレンジ精神に溢れ、レースに参加する度に成長してきた彼らは、各々の限界を超えたパフォーマンスを発揮しチームの勝利に貢献します。
セバスチャン・ローブとダニエル・エレナが初めてペアを組んでレースに出場したのは1997年。世界ラリー選手権（WRC）で通算78勝、9度のチャンピオンタイトルを獲得したこの伝説的なコンビを、プジョーは2015年にチーム・プジョー・トタルへ招聘しました。
2017年には首位とわずか5分差の2位と表彰台を獲得し、2018年も好成績が期待されましたが、第5ステージを全体2位で走行中、エレナの負傷により不運なリタイアとなりました。
過去3年のダカールでは不運が続いていた2010年ダカールの覇者、カルロス・サインツ／ルーカス・クルスは、今大会、最も力強い形でリベンジを果たしました。
このスペイン人コンビはスタートから安定した走りを見せ、第6、第7ステージで勝利。そのままレース中盤から総合トップのポジションを譲らず、見事優勝を果たしました。
ダカール2016、2017年の覇者であるこのゴールデンコンビでしたが、今大会ではレース中2度のトラブルにより、総合4位でのフィニッシュとなりました。
歴代最多となる通算13回ものダカール・ラリーでの優勝経験を誇「ミスター・ダカール」こと、ペテランセルと相棒のジャン-ポール・コトレ。その実績通り、今回のダカールでも3度のステージ優勝を飾っています。
ダカール2018のレース序盤をリードしたのはシリル・デプレ／デビッド・カステラのコンビでした。第2ステージ終了時までは総合1位につけていましたが、ステージ4でトラブルに見舞われてしまい、その後はチームメイトの支援、サポートに徹することになりました。
ダカール・ラリーを戦うにあたり、プジョー・スポールは昨年圧倒的な結果を残したPEUGEOT 3008 DKRにさらなる信頼性、安定性、優れたパフォーマンスを与えるため、大幅な改良を加えました。
そうして誕生した新マシンがPEUGEOT 3008DKR Maxiです。オフロードコース上の泥道、砂漠、岩場などいかなる悪路をも征服すべく開発されました。
実際にダカール・ラリー2018の約9000kmの険しいコースにおいて、PEUGEOT 3008DKR Maxiは13ステージ中7ステージで勝利、また信頼性・耐久性の面でも確かなパフォーマンスを発揮しました。
PEUGEOT 3008DKR Maxiは、市販モデルSUV PEUGEOT 3008をベースとしており、プジョーSUVの開発思想に則り２輪駆動を採用、エンジンは3.0Lのツインターボエンジンを搭載しています。昨年のマシンPEUGEOT 3008 DKRとの大きな違いは20センチ拡幅されたボディで、これは走行安定性の向上を狙ったものです。サスペンションも、ハンドリングの正確さや応答性をさらに高めるべく改良されました。
| 全長 | 4,312 mm |
| 全幅 | 2,400 mm |
| 全高 | 1,799 mm |
| ホイールベース | 3,000 mm |
| 駆動方式 | 2輪駆動 |
| エンジン | V型6気筒ツインターボディーゼル 最大出力340 ps |
| 最大トルク | 800 Nm |
| ギアボックス | シーケンシャル |
| ディスク直径 | 355 mm |
| 燃料タンク容量 | 400 L |
ダカール・ラリーへの参戦と数々の勝利の過程で得られた技術や経験は、プジョーSUVラインナップ市販モデルに受け継がれています。
